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関西公明ジャーナル(平成14年5月号)掲載
21世紀は環境の世紀
本年1月8日に、小泉内閣の環境省副大臣の任命を受けました。「大衆とともに」の党の根本理念が、国民全体が願う変革の原理になりつつある今日、大きな使命をいただいたことは、党員・支持者の皆様の多大な労苦のおかげであり、感謝の念を忘れず、全力で職責を全うする覚悟でございます。
副大臣の任を拝し、約100日。激務の中で実感したことを述べたいと思います。先ず、国会答弁の仕事です。衆議院、参議院それぞれの予算委員会、環境委員会、経済産業委員会等で、立法府と行政府のしのぎを削るやり取りを展開しています。国民の生活現場を踏まえた一歩前進の、また、将来を見据えた誤りのない政策決断の場が委員会の議論です。
第2に、省内の決裁です。政令、省令の決裁、将来の法律作成や改正に向けた中央環境審議会への諮問事項の準備・検討、そして決定。内部規定の改正・見直しなど、一つ一つの決裁に、改革への強い意欲を持って臨むようにしています。
第3に、全国行事や自治体、環境団体行事への出席です。特に、生活に密着した環境行政にとって、現場に近い所での意見交換、情報収集の重要性は増す一方です。
さて、3月22日、私は徳島県の上勝町を視察しました。人口2300人の高齢化が進む山の中の町です。視察の目的は、35種類ものゴミの分別収集実現の秘密を採るためです。多種分別を始めた契機は、焼却炉の廃止です。ダイオキシン対策で古い焼却炉は役に立たなくなり、近隣町村とのゴミ焼却の受け入れも挫折したためです。県内外の民間業者への委託の道しかない中、委託費削減の切り札が、多種分別によるゴミり減量だったのです。町はこの″戦い″でゴミを3分の1に減らしました。
この町には、ゴミ収集車が1台もありません。ゴミ収集は町民自身が行います。町に1カ所しかないゴミ分別ステーションに、町民がゴミを持ち寄ります。山間の高齢者世帯には、町民の有志が収集に向かいます。そのためのボランティア組織ができあがり、メンバーは増える一方です。分別ステーションは、ゴミが整然と分類され、ほとんど臭いもありません。ビンやカンは水で洗ってゴミとして出す習慣が確立しているからです。ステーションの運営もボランティアが中心です。
なぜ分けるのか、それはリサイクル資源として生かすため、そしてリサイクルはゴミを減らすこと(リデユース)の上に成り立つこと、それはモノを製造する側の配慮が不可欠なことを町民は学んでいました。大人の姿を見て、小中学生も分別に主体的に参加していることも知りました。まわり(環境)に配慮することを体で学ぷことが、生きた倫理教育であることを痛感した視察でした。