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管理栄養士 > 管理栄養士養成施設への編入学問題
156国会 内閣委員会会議録 2003年05月06日(抜粋)
○山下栄一君 次の質問に移らさせていただきます。
午前中からもいろいろ議論あったと思うんですけれども、食の安全という観点と若干それるかも分かりませんけれども、食生活の重要性ということを国民の皆さんが非常に認識し始めましたし、認識はし始めたけれども食生活は崩れる方向で進んでいると、だからしっかり認識して、食の安全も含めて食と健康との関係、食べ物と病気との関係、もっと関心持って知識も広げていかないかぬということになっていると思うんですね。
私、これは具体的な話なんですけれども、摂食障害の人が多分増えつつあると思うんですけれども、そういう、特に青少年、具体に悩んでいる方が多いと。非常に繊細な方で能力も非常にあるけれども、例えば食べ過ぎ、またその反対の、もう命にも及びかねなくても食べないということになってしまうというふうな、精神的な障害にも関連あるのかも分かりませんけれども、そういう時代だと思うんですね。
食べ物と命というのは物に関係あることですし、命の手ごたえ、生きる手ごたえというふうなものを非常に感じられにくいという人も増えつつあるように感じるんですね。特に青少年問題としてこれは大きく注目して、サポートすべきはサポートしていかないかぬという、様々な相談も含めてやっていかないかぬと思っているんですけれども。
そんな中にあって、食の専門家というのがどういう専門家があるのかなと思いまして、もちろんお医者さん、看護師、保健師さんはそうだと思うんですけれども、食の専門家というのはこれからますますニーズが高まっていくというふうに思っております。家の中もそうでしょうし、地域においても、もちろん企業、学校、国会の中もそうかも分かりませんけれども、食べる、食べてどうなるんだと。それが病気を促進するのか守るのかということも含めて、そういう専門家を育成する体制を強化していかないかぬと思っております。
そんな中で、管理栄養士なんですけれども、栄養士問題です。
昨年法改正されて、非常に専門性を高めるという方向で改正されたはずなんですけれども、弊害が明確になってきております。それは養成施設なんですけれども、もちろん食の専門家は別に栄養士だけじゃないでしょうけれども、一つの専門家として私はこの管理栄養士また栄養士の役割はますますこれから高まっていくというふうに思っておりますけれども、現時点ではこの管理栄養士、特に管理栄養士の養成施設は大学八十四施設、最近急速に増えております。それと、大学八十四施設と専修学校の専門課程、いわゆる専門学校が四つですから全部で八十八施設あるんですけれども、これが大学の、他大学からの、また学部からの編入学ができない仕組みになっていると。これはちょっと私は深刻な問題であるというふうに思いました。具体的に相談も受けました。
例えば、理学部の生物学科で勉強していると、だけど、物すごい勉強したけれども、自分は研究者の道よりももっと具体的にアドバイスできるような貢献をしたいと、管理栄養士になりたい。管理栄養士になろうとすると、今の理学部生物科で勉強して、三年生なり四年生なり、場合によったらマスターに行って勉強している人が管理栄養士の資格を取る大学に行くとすると、もう一回入試を受けて、入学試験を受けて、それを突破してその大学に、管理栄養士課程のあるところに行かないともう全然その道が閉ざされているという状況になっていると、現在は。これはもう早急に改善する必要があるというふうに思います。
文部科学省に確認しますけれども、大学又は専門学校から大学への編入学について、制度上これできないというふうなことはあり得るのかと、一般論としてどうなんでしょう。
○政府参考人(遠藤純一郎君) 一般的な制度について御説明申し上げますと、大学間あるいは短期大学間という同じ学校間の異動につきましては、これはもう各大学の判断で可能であると、こうなっております。
それから、短期大学や専門学校などから大学への編入学についてでございますが、これは学校種が異なるということで学校教育法に規定が設けられておりまして、短期大学につきましては、短期大学を卒業した者は大学に編入学をすることができると。それから、専修学校の専門課程につきましては、これは一定の要件があります。二年以上とか千何百時間の授業をやっているといったような、そういう一定の基準を満たす専修学校の専門課程を修了した者は大学に編入学することができると、こういう規定が設けられておりまして、各大学の判断でできると、こうなっておるわけでございます。
○山下栄一君 厚生労働省にお伺いいたしますけれども、管理栄養士の養成施設の指定を受けた大学は他の学部、大学からの編入学を認めないということになってしまっている経緯、それからその根拠、根拠規定というか、これ確認させてください。
○政府参考人(高原亮治君) 委員御指摘のとおり、現行の指導要領におきましては、これは昭和三十六年、非常に古い時代からのものでございますが、編入及び転入については管理栄養士養成施設相互間にのみ認めることとしていると。これ以外の大学からの編入及び転入については認められないというふうな運用をしております。しかしながら、その後、昭和三十六年からいろいろ時代も変わっておりますし、ただいまのような文科省の方からのお答えのあるような状況ともなっております。したがいまして、今後、管理栄養士養成施設における編入学及び転入学についてはこれを認めるという方向で検討してまいりたいと考えております。
また、委員御指摘のように、例えば看護学科であるとか生物学科であるとか、非常に関連した学科で履修した単位の代替については、その認定を各大学にゆだねる方向で検討してまいりたいと考えております。
○山下栄一君 次の質問まで答えていただいたんですけれども、現在は、もちろん昭和三十六年以降そうしたままになっているわけですよ、今も編入学できないと。その編入学できないことになってしまった根拠は法律じゃないと思うんですよね。それを明確にしていただきたいことと、答えにくいかも分からぬけれども、何でこんなことになってしまったのかということ、ちょっと答えていただきたい。
○政府参考人(高原亮治君) 局長通知でカリキュラムを定めております。
それから、そういうふうなカリキュラムになった原因でございますが、これは古い、いわゆる職業的な資格を付与するような大学若しくは学校のカリキュラムについては、どういう科目を何時間、どういう科目を何時間というふうに事細かく決めておる、そういうことが問題である。そして、現在のようないわゆる大綱化というふうな状況に出遅れてしまったのであろうと、そういうふうに考えておりまして、先ほどお答え申し上げたように、早急に検討させていただきたいと思っております。
○山下栄一君 だから、局長通知で具体的に制限してしまったということなんですね。これは法律が養成しているから何でもないと、編入学駄目だというふうに書いてあるわけですよ、通知に。だからできなくなってしまっているわけです。
それは早急に改めていただきたいというふうに思いますし、先ほどお答えになったことですけれども、確認しますけれども、科目の単位互換、全く同じそれは科目名で講座を設けるということは、そういうことはないと思うんですけれども。例えば、先ほど申し上げましたように、理学部の生物学科で生化学その他の、私も詳しいこと分かりませんけれども、管理栄養士が取るべき専門課程と類似したそういう科目を勉強して、そして養成施設に移るというときには、その単位認定を代替科目としてしてあげるという仕組みも今はできないことになっているわけですけれども、これもそれはおかしいというふうに思うわけです。
大体その養成施設で、管理栄養士の養成施設が八十四大学、最近急速に設置大学が増えている。これはもうそういうニーズだからだと思う、時代の要請だからそういう管理栄養士の養成施設を作る、養成コースを置いていると思うんですけれども。この教える先生は、教える先生は別に今までの養成施設の卒業生と限らないわけで、そういう栄養学その他の専門家がその大学へ行って教えている。養成施設の大学で教えている場合もあれば別の養成施設でないところでも教えておられる。同じ先生が教えていることが考えられるのに代替科目を許さないという、これも通知だと思いますけれども、これも、こういうことも先ほど改善したとおっしゃいましたけれども、現在そうなっているということは、それでよろしいですか。
○政府参考人(高原亮治君) どちらも養成施設でありますとこれは互換性を認めておりますが、養成施設以外のものの同一の科目については認めていないということが現状だろうと思います。これは、もちろん内容やカリキュラムにもよりますが、おっしゃるとおりおかしなことでありまして、これ認めるような方向で検討させていただきたいと思っております。
○山下栄一君 国公立は非常に少ないけれども、これも若干増えつつあるし、私学においても特に四年制大学で管理栄養士養成コースというのを設置、それを売りにして大学を設置するところも増えるほどこの食の専門家の存在という、養成というのが世の中高まっていると、冒頭申し上げたとおりだというふうに思うわけです。
そういう観点から、これ来年、来年、例えば今大学三年生、他大学でいらっしゃる、養成施設じゃない、来年から移りたいというふうに思っている方々は早急にしてあげたらそういうことできるわけですから、今、局長がおっしゃったように、これはちょっと時代遅れになっているということであるならば来年からすぐできるように早急に着手していただいて、途中の編入学、それから代替科目の単位互換も含めて、来年度から実施できるように、是非、早急に着手し、できるような状態を作っていただきたいと、こう思いますが、いかがでしょうか。
○政府参考人(高原亮治君) 他大学の三年生の方が管理栄養士の養成施設に転部、転学部、転学科する、これは来年度からできるように努力いたしますが、さればとて、一年で、残りの一年だけで受験資格ができるようなカリキュラムができるかどうか、これは若干疑問があると思いますが、転学部ができるように、無駄にならないようにするためには最大の努力を払いたいと思っております。
○山下栄一君 私、申し上げているのは、例えば四年間履修しなさいと書いてあるわけですよね。もちろん、単位互換のできる科目数にもよりますけれども、例えば大学四年生まで行っているからもう編入するときには三年生からにしなくちゃ駄目だと、そんなことを申し上げているんではなくて、できるだけ配慮して、受入れ、今までの既存の履修科目も勘案しながら、何年生から受け入れるかということは各大学に任せりゃいい話ですから、一年で全部、一年間でそういう養成課程修了というふうにしなさいと言うているのでは何でもなくて、早急に来年度から実施できる体制を、代替科目とそれから編入学の体制をやっていただきたいということを申し上げておりますので、再度確認させてください。
○政府参考人(高原亮治君) できるだけ学生の不利にならないように、また委員の御趣旨に合うような形で検討を進めさせていただきたいと思います。
○山下栄一君 これで終わります。