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カネミ油症事件> カネミ油症事件について
145国会 予算委員会会議録 1999年03月10日(抜粋)
○山下栄一君 今月中に報告があるというふうに聞いておりますけれども、この塩素ざ瘡という疑いのある方が私は能勢だけじゃなくて全国にいらっしゃるのではないかというふうに思います。
有害化学物質による皮膚障害、この研究は日本でも余り進んでいないと。私の知り合いの皮膚病のお医者さんにも聞きましたけれども、こんな事例はございませんでした。産業医学の観点からこの研究に携わった方は九州にもいらっしゃるそうでございますけれども、非常に研究者が少ないということだそうでございます。
これで思い出すのがカネミ油症事件であるわけでございまして、昭和四十三年に起きた黒い赤ちゃんが生まれたというこの食品公害事件。その赤ちゃんが育って子供を産んだ、また黒い赤ちゃんだったという衝撃的な話が伝わっておるわけでございますけれども、このカネミ油症も実はダイオキシン汚染が原因だったんだということが最近わかってきたというふうに聞いておりますけれども、このカネミ油症はダイオキシンが原因であったということ、これはよろしいんでしょうか。
○政府委員(小野昭雄君) カネミ油症の御質問でございますが、昭和四十三年に確かに北九州市を中心にPCBの混入しましたライスオイルで大量の中毒患者が発生したわけでございます。
細かい点は省略いたしますが、この事件では急性あるいは急性毒性として皮膚病変を初めといたしますさまざまな臨床症状あるいはPCB胎児症などが見られまして、食品由来の事件としては大きな社会問題となったところでございます。
○山下栄一君 答えを言ってくれていない、ダイオキシン汚染。
○政府委員(小野昭雄君) ダイオキシン類が入っていたかどうかというのは今ちょっと事実確認できませんが、PCBでございますので、当然今回いろいろ議論になっておりますいわゆるコプラナーPCBは入っていたというふうに類推できると思います。
○山下栄一君 コプラナーPCBはダイオキシン類に入れるという方向でTDIの見直しもされているんじゃないでしょうか、確認します。
○政府委員(小野昭雄君) 昨年五月のWHO専門家会合におきましては、ダイオキシン類のほかにコプラナーPCBもこれに含めてTDIを提案するという方向が出されていることは事実でございます。
○山下栄一君 いずれにしましても、去年の千八百万円の予算で能勢の美化センターの清掃作業員の調査だけをされておるわけでございますけれども、予算の問題もあったと思いますが、私は全国の清掃作業員の方の調査もやるべきではないかと。三月に、結果がまだこれは出てきていないわけですけれども、私は非常に高濃度の血液中のダイオキシン濃度が検出されているというふうに聞いております。
先ほど、能勢のお二人の方、労災認定を求められている方のお話をしましたけれども、この方々も労働省の検査を受けておられるわけでございますから、まさにクロスチェックという形で国はどういうデータを出すかということが注目されておると思います。
この結果によれば、日本全国の清掃作業員の方、これは地方公務員扱いになっていない方がたくさんいらっしゃるわけでございます。下請の方々、極めて厳しい労働環境で働きながら非常に待遇が悪いという状況の中でも作業をされておるわけですけれども、民間の方もたくさんいらっしゃいます。
そういうことも視野に入れて、総理大臣中心のダイオキシン対策関係閣僚会議でしっかり検討していただきたいというふうに思いますが、この点、労働大臣、総理大臣にお伺いしたいと思います。
○国務大臣(甘利明君) 能勢町の焼却施設で働いておられる百人前後の方に関しては、お話のとおり今月中に調査結果を個々の労働者の方々にお知らせできると思います。
そして、全国の焼却施設に関しましては、厚生省、環境庁に今調査をしていただいています。その中でプライオリティーの高いところから同様なことをしていきたいというふうに考えております。
○国務大臣(小渕恵三君) せっかく発足いたしましたダイオキシン対策関係閣僚会議でございますから、その中で十分いろんな検討をさせていただきたいと思います。