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国会質問

155国会 憲法調査会会議録 2002年10月30日


○山下栄一君 じゃ、私の方からは、今参議院の憲法調査会では人権の保障の各論に入ろうとしているわけですけれども、私はその観点から、ちょっと今回の調査団の御報告を踏まえて感想を述べたいというふうに思います。

 特に、EUを始め欧州の人権に対する感覚というのはやはりしっかり学んでいく必要があるなということをしみじみ感じました。人間の権利の保障という、特に制度的保障という観点からは、立法、行政と司法機関ですね、司法機関の位置付け、そして国民から見た司法機関への信頼というか、それがやはり学ぶべきことだなというふうに思いました。欧州評議会、またEUでは、法の支配という、この価値というのが大変な重みがある。そういうことから、議会に対する信頼、ないことはないと思うんですけれども、裁判所、司法に対する信頼、そして権威というのが非常に定着しているなというふうに思った次第です。

 今回行かれたイタリア、そしてフランス、ベルギーですか、憲法裁判所の位置付けも、やはり議会の公権力を監視するというか、そういう役割が国民一人一人に自覚されている。そしてまた、欧州人権裁判所に代表されるように、国権から人間の権利を守るという、そういう観点から欧州人権裁判所の伝統、重みというのも、欧州人権保障条約ですか、欧州人権条約に基づいてこういう裁判所があるわけですけれども、これも実際動いていったのは四年前だそうですけれども、個人の申立て権、そして加盟国を拘束するという、こういう行き方、在り方も、やっぱり人間の権利への保障、そして司法機関への期待、信頼感、権威、こういうところから来ているのではないかということを思いました。

 今、日本でも司法制度改革、いよいよこの臨時国会でも法案審議が始まろうとしているわけです、始まっているんですかね。もう一度私たちは、この司法の権威という、司法権の独立も含めた司法の権威、また人権から見た裁判を受ける権利、こういう観点からの位置付けといいますか、EUから学ぶ必要があるなというふうに思いました。

 もう一点は、人権保障の国際協力ですけれども、これは、国レベルそしてNGOレベル、それぞれ私はこの人権保障という観点からの国際協力、日本でもいろんな方が取り組んでおられると思いますけれども、もう一度この役割を確認する必要があるなというふうに思いました。

 国境なき弁護士団国際連合ですか、十か国参加されているそうですけれども、日本も支部作ったらどうですかという話があったようですけれども、国、そして国連、その他の国際組織と連携を図りながら人間の権利を守る。と同時に、途上国、弁護士団の場合は、アフリカの国への地理的、歴史的な観点から支援という、法治国家整備への支援ということがやられているようですけれども、こういう国境なき弁護士団から学ぶこともたくさんあるというふうに思います。と同時に、この人権保障というのはNGOの役割が非常に大事だというふうに思いますし、そういう意味で、日本における様々な、日本の国内、そして国を超えた日本のNGOの取組を評価する、そういうこともしっかりこれからしていく必要があるのではないかというふうに感じました。
 以上です。

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