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国会質問

169国会 議院運営委員会会議録 2008年03月26日


○山下栄一君 限られた時間ですけど、基本的なところ、根幹部分を確認させていただきたいと思います。
 橋本行革以来今日に至るまで、公務員制度の改革の議論は進んではつぶれたりゆがんだりして今日に至ったのではないかと。また、今国会でも改革基本法案が出されようとしておるわけですけれども、労働基本権の制約の代償機能の方はよく言われるんですけど、もう一つの人事院の存在意義、こちらの方が非常にどんどん弱くなってきているといいますか、薄められていく方向で議論されておるんではないかということで非常に心配しております。
 それは、人事行政の公正性の確保ということでございます。議論も人事院のこの中立公正性を弱める形でされがちだというふうに私は思っておりまして、この人事院の中立公正性の根拠はどこから来ているのかと、以前にも別の委員会で谷総裁にお聞きしたことがあります。
 もう一度確認させていただきたいんですけど、国家公務員法三条にも人事行政の公正の確保ということが出てまいりますけれども、中立公正性という、ここが危うくなると国民はますます公務員に対する不信感が出てくるのではないかと思いますので、あえて確認させていただきますけど、この中立公正性、人事院の、内閣の所轄、人事院、その存在意義はやっぱり憲法十五条、全体の奉仕者であって一部の奉仕者ではないと、この規定から直接出てきているものだというふうに理解いたしますけれども、確認させていただきたいと思います。


○参考人(谷公士君) 人事と申しますのは、業務遂行の手段でございます。したがいまして、個別の人事権は、行政の執行責任を有する政府において、時々の行政課題を適切かつ効率的に執行するために行使をされるわけでございます。
 しかし、実際に働きます公務員の大部分は、長期間にわたりまして勤務する職業的公務員であるわけでございまして、その公務員が安んじて公務に専念できるようにいたしますためには、人事制度及びその運用が公正中立に行われるという制度的保障と、これに対する職員の信頼が不可欠であると考えます。憲法十五条が全体の奉仕者たれということをお書きになっておられるわけでございまして、それを実現するためにはどうしても公務員が安んじて公務に専念できる仕組みが必要であり、また、その公務員の処遇は公正に行われなければならないと考えます。そして、そのことによりまして公務もまた公正中立かつ継続的、安定的、それから効率的に運営されることが期待されるものと考えます。
 人事院が中立第三者機関という位置付けで人事制度とその運用について意見を述べる機能を与えられ、それからまた公務員を厳正な能力の実証に基づいて選定し、そして基礎的な素養や使命感を持った公務員を育成するという役割を与えられておりますこの現在の仕組みは、大変僣越ではございますが、非常に意味のある仕組みであると考えております。


○山下栄一君 ちょっともう時間がなくなってしまったんですけど、人事官は、就任するときに最高裁長官の面前において宣誓書に署名してからでなければその職務を行ってはならないと、こうあります。私は、難しい国家試験を通られて役所に勤められるときに、この宣誓というのは物すごく大事ではないかなというふうに思っていまして、形だけの宣誓に最近なっているのではないかと。宣誓文に署名するだけとかね。私は、幹部の前で声を出して、そして全体の奉仕者であるということの使命感を自分自身に言い聞かせるためということも含めて、厳粛な雰囲気の中で宣誓を実際行う、声を出して誓いを立てるということを大事にした方がいいんではないかと。スタートのときもそうですし、途中で昇任するときもこういうことをきちっとやるべきではないかと思うんですが、おろそかにされているのではないかなと、こんなことを感じるんですけど、お考えをお聞きしたいと思います。


○参考人(谷公士君) 確かに、宣誓という行為は公務に就くに当たって自らの立場というものを再確認させるという非常に重要な意味を持つものと考えます。私も、もう四十数年前になりましょうか、宣誓をしたときの光景を今でも覚えております。ただ、多人数で採用されますと、全員がというわけにいきませんので、代表者が読み上げてという形でございましたけれども。
 大変、御指摘をいただきまして、私としては不十分でございましたけれども、現在どのような形で各府省においてこれが行われているかの実態を把握しておりません。おっしゃるように、その在り方というものは、やはり厳粛な様式を持って改めて自分の職責の意味を自覚させるようなものであるべきだと思います。


○山下栄一君 ありがとうございました。

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