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国会質問

169国会 議院運営委員会会議録 2008年04月08日


○山下栄一君 御苦労さまでございます。
 日銀で長くお仕事をされて、大学では短かったわけでございますけれども、今も岡田委員からお話ありましたように、副総裁としての立場そのものが初めての御経験で慣れない状況の中で、副総裁に就任したそのときに総裁がいらっしゃらないという、そういう状況で二十日間大変な思いで今日迎えられたと思うわけでございます。日銀の総裁という極めて重い役職が軽く扱われている結果になってしまっていると、大変な不幸な事態になっておる責任は我々立法府にあるのではないかと思うわけでございます。
 日銀の独立性、金融政策の自主性、独立性ということを盛んに今言われておるわけでございますけれども、政府と連携取って日銀は仕事しなきゃならないと。私は、単に政府からの自主性ということだけではなくて、政治に翻弄されてしまっているという状況の中で、政党政治の中で、単に政府からだけではなくて政治からの距離を置くということも今改めて日本の政治は突き付けられているなと思うわけでございますけれども。
 総裁候補としての白川参考人にお聞きいたしますけれども、大変な覚悟で総裁候補の受諾の連絡を福田首相にされたということをお聞きいたしましたが、人生何が起こるか分かりませんけれども、こういう事態の中で、私は、かえって国民に、また非常に今国際金融市場そのものが不安定になっている中で、堂々と覚悟を決めて戦っていくという、そういう環境がかえって与えられたのではないかと前向きにとらえて、是非とも頑張っていただきたいと思うわけでございますけれども、改めて国民に向かって、大変な事態の中での御決意になると思いますけれども、披瀝していただきたいと思います。


○参考人(白川方明君 日本銀行総裁候補者・日本銀行副総裁) 中央銀行の独立性ということにつきまして、政府からの独立性ということと、それから今、政治からの独立性という話がございました。
 私自身、日本銀行の仕事をやっていまして感じますことは、形の上でそれは日本銀行の主張とそれから政府あるいは政治の主張がぶつかっているように見えるときも、実はその問題の本質というのは、実は国民自体が持っている相矛盾する二つの要素がそこに反映しているのかなという感じがしまして、つまり短期的に景気が良い、あるいはバブルが発生している、そういうときに、どうしても国民自身がそういう状況に対して割合居心地の良い状況になってくるわけでございます。しかし、そういう状況が長く続きますと、結果として経済が不安定になってくると。
 そういう意味では、実は政治というよりかは、その背後にある国民自身にある短期的な利益とそれから長期的な利益、これがぶつかり合っているというふうに私は思います。そういうときに、中央銀行が少し長い目で見て経済の安定性を確保する上でこういう政策の方がいいんじゃないかということで、それを判断して実行するというのが中央銀行の役割だと思います。
 そうした役割を支えるものは、これは一つは日本銀行自身に対して法律がしっかり目的を与えているということでございますし、それからもう一つは、その上で中央銀行が判断する際のバックとなる基本的な専門的な判断能力、情報の分析能力、これが日本銀行を支える、それをバックに最後、政策決定をする者が責任を持って実行する強い意志を持つというふうに考えます。
 私、今回仮に総裁を拝命するというふうになりました場合には、そのときには、日本銀行法で定めた目的をはっきり意識し、その上で日本銀行に蓄積されている分析能力を最大限活用して、最後、私自身ほかのメンバーと一緒にリスクを取って判断をしていく、そういう決意、覚悟で臨みたいというふうに考えております。
 今回のいろんな出来事の中で、中央銀行の仕事に対する理解といいますか、そういうものが国民的な意味でいろんな形で議論がなされていくということになった面もあると思います。私は、それを生かして今後職責に励んでいきたいというふうに思っております。


○山下栄一君 どうもありがとうございました。


○山下栄一君 一点だけ副総裁候補に御質問をさせていただきたいと思いますけれども、総裁一名、副総裁二名、三人体制なんですけれども、任期は五年、そして同時に任期終了を迎えるという、こういう人事体制になっておるわけですけれども、この考え方として、総裁、副総裁一体として非常に困難な、また深い金融政策に当たっていくという、それぞれの力を有効に融合させながら、補い合いながら、支え合いながら、執行部、チームとして使命を果たしていくというふうに考えましたときに、人事の提示の在り方として、やはりこの総裁、副総裁、三名一緒に承認してもらいたいと、こういう提示の仕方ではなかったのかなと思っておるわけです。
 今回はそういうことに不幸にもならない状況で今日迎えておるわけですけれども、渡辺参考人としては、このようなチームとしての執行体制、三人そろって国会同意人事の承認を得るという、そういう考え方についての御所見というか、お伺いしたいと思います。


○参考人(渡辺博史君 日本銀行副総裁候補者・一橋大学大学院商学研究科教授) お答え申し上げます。
 御承知のとおり、政策決定会合、全部で九名で構成されているわけですが、そのうち六人の審議委員におきましては、一遍に全部が替わることのないように、五月雨というかカスケードということになっておりますが、その中で総裁、副総裁、三人が同時に替わるということは、まさに今委員から御指摘がありましたように、それなりのチームとして、得意分野、不得意分野などを含めてどうやってカバーし、一体になって進めていくかということを想定した法律であるというふうに、当時改正作業にも参画しておりましたので、理解しているわけでございます。
 その中に私が入るかどうかは、まさに委員各位の御判断になるわけでありますけれども、そういう形でチームとして成立し、今回のように若干の時期はずれましても、仮に私が副総裁として拝命した場合には、総裁、そしてもう一人の副総裁とチームの意識を高く持ってお互いに補い合いながらなるべくいい日銀の金融政策を進めていきたいと、そのような覚悟でおります。


○山下栄一君 ありがとうございました。

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