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国会質問

169国会 議院運営委員会会議録 2008年06月03日


○山下栄一君 公明党の山下でございます。
 今、先ほどの池尾先生の所信をお聴きしながら、極めて高い見識をお持ちだけではなくて、強い意欲を持っておられるということを感じたわけでございます。
 日銀法の中に、今回の人事につきましてこのように規定されております。「審議委員は、経済又は金融に関して高い識見を有する者その他の学識経験のある者のうちから、両議院の同意を得て、内閣が任命する。」と、こういう規定があるわけですけれども、この規定に関係するんですけれども、この日銀人事は、特に総裁、副総裁の人事、大変重要な立場で、国内だけではなくて国際社会においても日本の中央銀行である日銀の最高人事は非常に関心高かったし、盛んに報道もされたわけですけれども、振り返ってみますと、非常に政治の動向に翻弄され続けてきたなということを感じておるわけでございます。
 そういう意味で、先ほど私が読み上げました二十三条二項、その手続の一環で今日も行われておるわけですけれども、副総裁、総裁というだけではなくて、審議委員にまで政治の動向に翻弄される、影響されるということが尾を引いているということで大変残念なことなんですけれども、日銀人事の政治からの中立といいますか、私、こういうことはやはり直視して議論すべきことではないかと思っております。
 先生大変答えにくいかも分かりませんけれども、私が今申し上げました、特に中央銀行、日銀人事の政治からの中立ということにつきまして、それが侵されているのではないかということで申し上げているわけですけれども、先生の御所見をお伺いできればなと思っております。


○参考人(池尾和人君 日本銀行政策委員会審議委員候補者・慶應義塾大学経済学部教授) 中央銀行の独立性という問題だと思いますが、民主主義社会におきまして、選挙によって選ばれたわけでもない中央銀行家に独立した判断をゆだねるということが民主主義の原則との兼ね合いでいかがなものかという疑念は基本的に存在すると思っております。しかしながら、世界各国の歴史的経験の積み重ねの中から、中央銀行の独立性ということが言わば歴史の知恵として非常に重要なことだというふうに認識され、それに対する理解が形成されてきていると思います。
 そうした歴史の知恵としての中央銀行の独立性ということと民主主義の原則を両立させるための制度的な手当てが新日銀法においては非常にある意味で工夫して織り込まれていると思います。その一環が、両院の同意を得た上で内閣が総裁、副総裁以下、審議委員についても任命するという規定になっており、この規定自体は、今申し上げましたように、民主主義社会の中での中央銀行の独立性ということから考えれば適切な規定だというふうに私は考えております。
 これも先ほどの規範意識の内面化とちょっと似たような話になるんですが、そうした規定にいかに魂を吹き込むかということが重要でありまして、それはやはり、中央銀行が実績を積み上げて国民からの信頼を得るという形を積み重ねていく以外にはないのではないかというふうに私は思っております。


○山下栄一君 大変よく分かりました。ありがとうございました。
 以上で終わります。

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