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国会質問

143国会 共生社会に関する調査会会議録 1998年10月01日

○山下栄一君 余り時間がないんですけれども、少子化の観点からちょっとお話しさせていただきたいと思うんです。
 少子化の要因の中に育児への心理的負担、また心理的不安ということが、子供を育てる、また産むことについての大きな障害になっているということが指摘されているわけですけれども、私は子育て、また人間を育てるという役割、これが心理的に負担になり、また不安になるというふうなことは大変な問題だなというふうに思います。

 人間というのは学ぶことによって、また教育するという行いによって人間になると。その原点が崩れつつあるのが今の社会である。少子化の要因の中に子育てへの不安とか、また子育ての情報はどこから得るかというと育児雑誌から得るという状況になっていること、そのことをもっともっと私は大きく取り上げるというか問題にする必要があるのではないか、今そういう社会なんだというふうに思います。

 私は、その背景として、世界共通のことかもわかりませんけれども、日本は特に教育という行いは学校でやるものだと、子供を育てたお父さん、お母さんがそういう気持ちが大変強い。まず子供を育てるのは自分、我々両親なんだという、そういうことが非常に薄くなってしまっているのではないか。さまざまな人類の進歩が今日まで行われてきましたけれども、原点であるべき人を育てるということ自身が非常に弱くなってしまった。この現状にもっともっと光を当てる、そういう時代を今迎えているのではないか。
 二十一世紀は教育とかまた人を育てるということの役割が非常に重要な、またそういう面の知恵の結集といいますか、知恵をマニュアル化してしまったら私はだめだと思うんですけれども、人を育てることこそそれぞれの独自の個性があらわれる分野でもあると思います。もちろん知恵の継承も大事ですけれども、知恵を集める仕組みとか支援をする仕組みとかいうことが、これからますます孤立化する社会であるがゆえに、そういう遺産というものをお互いに持ち合うといいますか、継承していくことがこれから問われる時代になっていくのではないかということを感じております。
 一つの問題提起として申しました。

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