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国旗・国歌の教育現場における扱いについての私見
1999年7月27日
【高等学校における学習指導要領の問題】
・中教審答申の方向性は基準の弾力化、大綱化である。
・高等学校段階では、多様化が進み、(総合学科制・単位
制)必修教科も激減している。全国的統一基準を学習指
導要領という形で示す必要がなくなりつつあるのではない
か。
・年齢的にも16歳以上の生徒で、これからは社会人の入学
も認めていく流れが強くなっていくと、入学式等の行事で国
歌斉唱を指導するのはなじまないのではないか。
・従って高校段階の学習指導要領提示は見直しの方向で考
えるべきであると考える。
【学習指導要領の特別教育活動(学校行事等)における取り扱い】
小・中・高すべての段階で「入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとする」とある。
・社会科や音楽の授業と異なり、学校行事における教員に
よる指導は扱いを慎重にする必要がある。すなわち教科に
おける指導と行事における指導は、指導の質が異なるとい
うことである。
教員に対する職務命令で、生徒に対する指導を命ずるこ
とは、行事においては、起立させ、斉唱させることを強要す
ることになる。
・行事は形式が大事であり、形に、行動にあらわしてはじめ
て指導が完結する。
・これは「内心の強制はしない」という文部省の国会答弁に
矛盾することになる。形にあらわすよう指導をすることは生
徒にとっては、内心と異なる行動をとるよう、無言のうちに
強制することになるからである。これは戦前の学校行事に
おける強要と全く同じことを繰り返すことにならないか。
・以上により、行事による国歌斉唱は学習指導要領からは
ずすべきであると考える。