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「日本教育新聞」寄稿(2006年1月2日)掲載
年頭あいさつ「平成18年 教育界に期待する」

「知識量より意欲を問おう!」


参議院議員 山下 栄一

 

 新年あけましておめでとうございます。

 人間も含め、生命そのものがおろそかにされる事件が目立つ社会になってきました。人生、社会で何が大切か、新年にあたり、日常生活から一歩さがって、家族や友人で話しあう場をもちたいと思います。

 昨年は、国際比較調査結果などにより、「学力低下問題」が社会的関心を高めました。義務教育を含め、学校教育制度全般のあり方が問われました。「学力」については、求められる学力の中身の点検そして、知識量よりも、「学ぶ意欲」、さらには「生きる意欲」そのものが問われなければならないと思います。

 このことに関連して私が最近、関心をもっておりますのは、人と人との直接の触れあいの重要性です。ネット社会、人間関係の希薄化が、この「意欲」という内発力の低下の背景にあるのではないかと考えるからです。

 知的能力だけでなく、共感能力、社交的能力、コミュニケーション能力などの人間関係における能力が、人の偉さを判断する基準として大事ではないか。知識の多さより、人の立場に立てる、他者への配慮ができるなど、人との関わりの中で育つ力を大切に再確認したいと思います。

 最近よく使われる「人間力」という表現は、このようなことを訴えようとしているのではないかと考えています。「教育」の中身がますます問われる社会になってきています。